レースの種類

競馬のレースには様々な種類があります。
レースを構成する要素(ランク、距離、条件)についてご説明します。

ランク
競走馬達は着順に応じて賞金を獲得できるシステムになっていて、その獲得賞金に応じてランク分けがされています。
おおまかに言うと、G1レースを頂点に以下のようなランク分けになっています。

競馬のランクについて

距離
競馬の距離は、レースごとに細かく分かれています。
短距離、マイル、中距離、中長距離、長距離という5つの分類を、まずは押さえておきましょう。

短距離(1000~1400m未満)
「スプリント」とも呼ばれることがあり、1400m(7ハロン)までのレースを短距離戦といいます。
短距離を得意とする競走馬は「スプリンター」と呼ばれます。

短距離のG1レース→高松宮記念、スプリンターズステークスなど
マイル
1400m(7ハロン)から1800m(9ハロン)までのレースをマイル戦といいます。
マイルを得意とする競走馬は「マイラー」と呼ばれます。
なお、1600mのみをマイル戦と定義されることもあります。(1マイル=約1609mのため)

マイルのG1レース→桜花賞、安田記念、マイルCS
中距離(1800~2200m未満)
1800m(9ハロン)から2200m(11ハロン)までのレースを中距離戦といいます。
世界のレースで最もスタンダードな距離がこの中距離です。

中距離のG1レース→皐月賞、天皇賞(秋)など
中長距離(2200~2800m未満)
2200m(11ハロン)から2700m(13ハロン)までのレースを中長距離戦といいます。
中長距離で最もスタンダードな距離は2400m(12ハロン)であり、この距離をクラシックディスタンスと呼びます。

中長距離のG1レース→凱旋門賞、日本ダービー(東京優駿)、有馬記念など
長距離(2800m以上)
2800m(14ハロン)以上のレースを長距離戦といいます。
長距離を得意とする競走馬は「ステイヤー」と呼ばれます。

長距離のG1レース→天皇賞(春)、菊花賞など
※ハロンって何?
→距離の単位で、日本の競馬では、便宜上1ハロン=200mとしています。
条件
限定戦
年齢や性別など指定した条件を満たした馬のみ出走できるレースを指します。

・年齢限定:2歳戦、3歳戦、古馬戦(3歳or4歳以上)
・牝馬限定:一般的に牝馬(ひんば。メス)は牡馬(ぼば。オス)に比べて
体力的に劣るということなので、牝馬限定レースが設けられています。

斤量
レース時に競走馬が背負う負担重量のことをいいます。

レースによって決め方が異なり、
・馬の性別や年齢によって決まる「馬齢」(全レースで同規定)
・馬の性別や年齢によって決まる「定量」(レース毎に斤量差が決められている)
・収得賞金や勝利数によって決まる「別定」
があります。

ハンデ
競走馬に対して、なるべく均等に勝てるように行われるレースのことをいいます。

過去成績などを考慮して、競走馬が背負う負担重量を増減させたりします。
強い馬に対しては負担重量を増やし、逆に弱い馬対しては負担重量を減らすのが一般的です。