開催レース

ここでは、中央競馬で開催されるレースの中でも最高峰とされるG1レースと、
出走優先権をかけたレースであるトライアルレースについてご説明します。

G1レース
G1レースは年に22レース行われ、レースによっては性別の限定や年齢制限や、一生に1度しか出走できないレースもあります。
年間7000頭以上生産される競走馬の中でもG1レースに勝てる馬は単純計算でも0.3%という非常に狭き門となっています。

このG1レースに勝つ事が「ホースマン」達の夢であり、目標となっています。

中央競馬で行われるG1レース
2月
フェブラリーステークス(東京競馬場)
ダートの王者を決めるレースで1600mの距離で行われます。
JRAでは最も早く開催されるG1で、冬のダート最強馬を決めるレースとなっています。
3月
高松宮記念(中央競馬場)
JRAの四大(東京・中山・京都・阪神)競馬場以外で行われる唯一のG1で、春の短距離王を決めるレース。外国馬も出走可能ではあるものの、過去に一度も優勝したことはありません。
4月
桜花賞(阪神競馬場)
牝馬三冠の1冠目のレースで1939年に第一回が施行された、歴史あるレース。毎年、桜咲き乱れる阪神競馬場を舞台に若き乙女たちの激戦が繰り広げています。
4月
皐月賞(阪神競馬場)
クラシック三冠の1冠目で、2000mという最も短い距離で行われることから「最もはやい馬が勝つ」という格言のあるレース。優勝馬の中にも後にマイル路線で活躍する馬も多い。
5月
天皇賞・春(京都競馬場)
3200mで試行されるJRAのレースの中で最も長い距離を走るレース。
競馬ファンの間でも「春の天皇賞」「春天」と呼ばれているレースで、年間を通じての最強距離馬を決めるレースでもあります。
5月
NHKマイルカップ(東京競馬場)
3歳マイル王決定戦。過去17回のうち3頭も牝馬の優勝があり、馬券圏内にも多数絡んでいるので、荒れるG1競走のイメージを持っている人も多い。
5月
ヴィクトリアマイル(東京競馬場)
古馬牝馬最強決定戦で、2006年に第一回が開催。JRAのG1で最もその歴史が浅いのですが、ウオッカやブエナビスタなど、優勝馬には豪華な名前が並びます。
5月
オークス(東京競馬場)
正式名称は優駿牝馬。牝馬三冠の2冠目のレースで、ほとんどの出生馬が「未知の世界」という2400mで行われる過酷な戦い。しかし優勝すればそれ以降も高いレベルで活躍できる。
5月
日本ダービー(東京競馬場)
正式名称は東京優駿。日本の最強3歳馬決定戦であり、全てのホースマンの憧れの舞台。「ホースマンの一年はダービーに始まり、ダービーに終わる」と言われている競走。「ダービーを勝ったら何もいらない」と言うホースマンも多い。
6月
安田記念(東京競馬場)
春のマイル王決定戦で、毎年海外からの出走馬も多く、実際に過去2頭香港馬が優勝しており、1995年には武豊騎手騎乗でUAEのハートレイクが優勝している国際色の強いレース。
6月
宝塚記念(阪神競馬場)
上半期の日本競馬グランプリとして行われており、出走馬もファン投票から選ばれます。距離も2200mで行われることから中長距離戦線の馬だけでなく、安田記念からの出走馬も多い。
9月
スプリンターズステークス(中山競馬場)
下半期のスプリント王決定戦で、高松宮記念と同じく外国馬も出走可能で、過去に3頭の外国馬が優勝しています。また毎年高配当が出ているレースでもあり、穴党の腕の見せ所ともなっています。
10月
秋華賞(京都競馬場)
1996年に新設された牝馬三冠最終戦。
混戦になるケースが非常に多く2008年には単勝16番人気のプロヴィナージュが3着に入り、三連単1000万馬券が出ています。ただ大荒れする反面、ダイワスカーレットやアパパネのような人気馬も優勝しています。
10月
菊花賞(京都競馬場)
クラシック三冠の最終戦で3000mで行われるレース。「最も強い馬が勝つ」と言われていますが、近年は人気どおりに決まらず荒れるレースになりつつあります。
10月
天皇賞・秋(東京競馬場)
「秋の天皇賞」「秋天」と呼ばれており、春の天皇賞は3200m走るのに対し、秋は2000mの距離で行われる。マイラーや牝馬路線など、あらゆる路線から毎年好メンバーが出てきており、ハイレベルなレースが繰り返されています。
11月
エリザベス女王杯(京都競馬場)
1996年に秋華賞が新設され、古馬牝馬に開放されてからは秋の牝馬最強決定戦の位置づけとなっています。2009年は馬単25万円馬券が飛び出るなど、開催年によって波乱の傾向があるレースです。
11月
マイルチャンピオンシップ(京都競馬場)
1984年に新設された秋のマイル最強王を決めるレース。
まだ設立から約30年ですが、既に5頭もマイルCSを連覇した馬が存在する非常に稀有なレースです。
11月
ジャパンカップ(東京競馬場)
「世界に通用する強い馬づくり」を目的に創設されたレースで、賞金額は世界で2番目に高額なレースとなっています。開催当初はなかなか日本勢が海外馬に勝てませんでしたが、2006年のディープインパクト優勝以来、日本製が勝ち続けています。
12月
チャンピオンズカップ(中京競馬場)
中央競馬でもダート戦線の競走番組充実が叫ばれ、2001年に前身であるジャパンカップダートが創設。創設依頼海外から何組も参戦しているが、勝ったのは2003年のフリートストリートダンサー(米国)のみで、毎年日本製が圧勝しています。
2014年から名称を「ジャパンカップダート」から「チャンピオンズカップ」に、施行場を阪神から中京に変更しました。
12月
阪神ジュペナイルフィリーズ(阪神競馬場)
2歳夏以降にデビューした馬の最強牝馬決定戦のレース。
翌年の桜花賞と同じ舞台であることから、最近は牝馬の出世レースとして位置づけられており、ブエナビスタとジョワドヴィーヴルは唯一、姉妹制覇をしており、その母のビワハイジも1995年の優勝馬です。
12月
朝日杯フューチュリティステークス(中山競馬場)
阪神JFの翌週に行われる世代最強決定戦。
トリッキーな事で有名なコースを使用するため、枠順の有利不利があると言われています。20年以上7枠・8枠からの優勝馬がいないレースなので、予想の時には注意が必要です。
12月
有馬記念(中山競馬場)
年末の風物詩とされるグランプリ。
宝塚記念と同様でファン投票が実施されるレースであり、1996年の売上875億円はギネスにも登録される程の売上記録です。競馬ファンだけではなく、国民的な行事の一つとなっています。
このようにG1競走にはそれぞれの頂点を決める目的が定められているのが特徴です。

中には1頭でいくつもG1を勝つ馬も多数出現し、各競馬ファンの脳裏に焼き付いている馬も多く、オグリキャップやディープインパクトのような、競馬ファンでなくてもその存在を知るスターホースが現れる事もあります。

クラシックレース
クラシックレースは、以下の5レースです。

・桜花賞
・皐月賞
・オークス(優駿牝馬)
・日本ダービー(東京優駿)
・菊花賞

ちなみに、皐月賞・日本ダービー(東京優駿)・菊花賞の3レース全て優勝した馬は「三冠馬」と呼ばれます。

さらに、クラシックレースの中でも牝馬限定条件レースである桜花賞・オークス(牝馬優駿)と、国際レースの3歳牝馬限定レースである秋華賞の3レース全て優勝した牝馬は、牝馬「三冠馬」と呼ばれます。

トライアルレース
トライアルレースとは、クラシックレースの出走優先権をかけたレースのことをいいます。

どのレースにも出走条件があるのですが、特にクラシックレースは、年齢条件が「サラ3歳」(サラブレットの3歳馬)の為、レースに出走できるのは、一生に一度しかないのです。